成人の発達障害外来成人の発達障害外来成人の発達障害外来

成人の発達障害外来

発達障害は近年マスコミなどを通じて一般社会にも良く知られるところとなり、発達障害の診断を希望する患者様は増加傾向にあります。しかし、発達障害の正確な診断には、幼少期から現在に至るまでの詳細な聴取に加え、各種の心理検査や知能検査、記憶検査等も踏まえた多角的な評価が不可欠となり、多くの時間が必要となります。
また、成人の発達障害では、気分障害や不安障害等の二次障害を併存することも多く、それらの二次障害を主訴として受診に至るため、症状の根幹にある発達障害が見逃されてしまうケースも少なくありません。
看護師や臨床心理士によるインテーク面接と複数の詳細かつ多角的な検査を組み合わせ、これらの検査結果をもとに精神科医師の診察につなげます。こうした流れに変更したことにより、従来よりも早期に正確な診断に至ることが可能になります。

そして、当院の成人の発達障害の方に対する治療の大きな特徴は、診断後のリハビリテーションにあります。発達障害では正確な診断を受けることは大切ですが、それだけでは就労や生活上の困難さを改善することは出来ません。発達障害に対する正しい知識に加え、自分の得手不得手を学び、コミュニケーションの練習をするなどのリハビリテーションはとても有効です。
こうしたリハビリテーションや個別カウンセリングにつきましては、診察後にご案内させていただきます。
また、就労や進学に関し、障害特性に応じた環境調整や福祉資源の活用等に関しましても、関連機関(就労移行支援事業所ライフ&ワーク)と連携を取りながら進めていくことも可能です。

成人の発達障害外来の初診の流れ

成人の発達障害外来の予約可能日時になりましたら、以下に電話でご予約をお取り下さい。 メールでは受付しておりません。
TEL:03-5510-3898 
まずは、1日目の検査のみご予約いただきます。

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1日目

  • 知的機能の評価(知能検査)
    (所要時間は2時間半から3時間程度となります。)
1日目の検査が終了した後、2日目の検査の予約を取ってお帰り下さい。
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2日目

  • 精神症状に関する質問紙による各種心理検査
  • 認知機能の評価(記憶検査)
    (所要時間は2時間程度となります。)
2日目の検査が終了した後、インテーク面接および医師により診察予約を取ってお帰り下さい。
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3日目

  • インテーク面接  幼少期からの成育歴をお伺いするため、ご家族とご来院下さい。
  • 精神科医師による診察
    (所要時間は2時間半~3時間程度となります。)
  • 当院の成人の発達障害外来では、「治療」の第一段階として初診時に各種検査をお受けいただくものであり、検査のみのご依頼は受け付けておりません。
  • 現在、他の医療機関に通院されていらっしゃる場合は紹介状をお持ち下さい。

対象:以下の1. ~2. のすべてに該当する方

  • 成人の方
  • 発達障害が疑われ、これまでに自閉症や自閉症スペクトラム障害等の診断を受けたことがない方

初診: 火曜日、木曜日、金曜日
担当医: 岡本、高井、榎本

※事前に必ずご確認下さい

  • 未成年の方、児童期および思春期より児童精神科医や小児科医により自閉症や自閉症スペクトラム障害と診断されていた方は、当院の専門外来の対象外となります。
  • 現在休職中もしくは就業中でない場合は、成人の発達障害の方のためのリワークプログラム『SSR(Social Skill Renovation)』には通えない可能性があります。
  • 成人の発達障害外来では、医師による診察の前に臨床心理士による2日間の各種検査をお受けいただきます。これらの検査料¥20,000は2日分を初日にお支払い頂きます。
  • 成人の発達障害外来の医師による初診は選定療養による予約制となり、初診時のみ予約料¥10,000円(+税)をお支払頂きます。

初診時にお持ち頂くもの

: 必ずお持ちいただくもの
: 可能な場合はお持ちください
: 他院通院中の方は、可能な限りお持ち下さい
: 自立支援医療制度をご利用中で、当院にて同制度の利用を希望される方のみ

成人の発達障害外来

  健康保険証
  成人の発達障害外来用問診票
  母子手帳
  小学校時代の通信簿*可能な場合、初診時はお母様の同席をお願い致します。
  主治医もしくは産業医からの紹介状
 ⇒ 診療情報提供書(PDFファイル)
  服用中のお薬の薬剤情報提供書
  受給者票もしくは申請手続きの控え
 ⇒自立支援医療制度を利用されている方は、指定医療機関の変更手続きが必要です

成人の発達障害にはアスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、その他PDD-NOS(特定不能の広汎性発達障害)等があります。人口の1%~5%が、何らかの発達障害およびその傾向を持つと言われています。

これらの中でもアスペルガー症候群の方などは知的障害を伴わず、学習面で高い能力を有する方もおられます。しかし、正しい診断を受けていないために病気に気付かず、そうした病気の特性が原因で、職場で対人関係等から不適応を起こす方は少なくなく、社会的関心も高くなっています。

アスペルガー症候群 ADHD(注意欠如・多動性障害)
  • 社会性の問題他人への関心が乏しい、人との関わりや人の気持ちを理解するのが苦手、表情が乏しいなど
  • コミュニケーションの問題冗談や比喩が理解できない、話し言葉が独特、他者と会話が成り立ちにくい、場や表情を読むのが苦手など
  • 想像力の問題抽象的な事柄をイメージしたり理解するのが困難
  • その他の特有な症状音や臭い、痛みなどの感覚が過敏あるいは鈍感。計算力や記憶力など特異な能力が突出するなど、アンバランス
  • 不注意集中して話が聞けない、金銭管理ができない、約束や物を忘れてしまう、ケアレスミスが多いなど
  • 多動性お喋りが止まらない、自分のことばかり喋る、落ちつかない、身体の一部を動かすなど
  • 衝動性不用意な発言をする、思いつきをすぐに言動に移す、衝動買いをする、些細なことで叱責するなど

当院では一定以上の就業能力を有しているものの、発達障害の特性により、職場で不適応となり、二次障害として(あるいは併発として)気分障害や不安障害の症状を呈し、休職や失職に至ってしまったADHDやアスペルガー症候群などの軽度成人発達障害の方を主な対象として診療いたします。

発達障害のおもな特徴

  • 相手の気持ちがわからない(仲の良い友人が作れない、少ない)
  • コミュニケーションが苦手である(言葉の意味を取り違える、文字通り捉えがち)
  • 考え方が柔軟でない(暗黙の了解がわからない、融通がきかない)
  • 独特の思考・行動様式(特定なことにのみ興味を持つ)
  • 注意が持続しない(特定なものにだけ注意が向かう)
  • 感覚の感受性が特別である(音や臭い、痛み等の感覚に関して、敏感だったり鈍感だったりする)
  • 衝撃性が高い(自己抑制が苦手)

また、診察以外にも個別のカウンセリングもおこなっております。

心理カウンセリング キャリアカウンセリング
カウンセリングに加え、知能検査や心理検査も必要に応じて実施いたします。 ジョブマッチングの問題が背景にある場合もございます。そうした場合は、職業適性検査やキャリアカウンセリングもご用意がございます。

成人の発達障害の患者様を対象としたリハビリテーション

現在、発達障害そのものを治療することは困難です。なぜなら、発症のメカニズムもわかっておらず、薬物療法もあまり有効ではないからです。そのため、発達障害の治療においてはご本人やご家族、職場の方など周囲の方がその人の発達特性を理解し、正しく対応することで、生活上の悪循環を断ち切り、状況を改善していくことが大切です。

発達障害の子どもを対象としたプログラムは複数あり、同じ障害を持つ仲間と共に学校生活や社会適応を促す治療がおこなわれており、効果を発揮しています。しかし、成人に対するリハビリテーションは昭和大学烏山病院など全国的にも数か所しかおこなわれておらず、就業されているビジネスパーソンのみを対象としたより高機能の発達障害の方のためのリハビリテーションプログラムは全国的にもほとんどありません。

そこで当院では、対人関係やコミュニケーションなどのライフスキルを身につけ、生きづらさの軽減や復職および就労継続を目指すリハビリテーションプログラム『SSR(Social Skill Renovation)』を2013年より開始致しました。そして2014年2月より、当院に通院中の発達障害の方を対象とするピアサポートグループ『Monthly Com’s』を1ヶ月に1回開始致します。

いずれのリハビリテーションプログラムも、当院に通院中の患者様のみを対象としております。参加をご希望の場合は、まずは成人の発達障害外来のご予約をお取り下さい。

休職中の方 就労中の方、現在お仕事をされていらっしゃらない方、学生(成人)の方
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成人の発達障害の方のための
リワークプログラム
『SSR (Social Skill Renovation)』

【目的】

  • 復職ならびに職場適応を通じて再休職を予防すること
【対象者】
以下の1.~3.のすべてに該当する方
  1. 当院に通院している休職中の方
  2. リワークプログラムに参加中の方で、週2日当プログラムに参加可能な方
  3. 知的な遅れを伴わない方
    (目安として、ウェクスラー成人知能検査(WAIS-Ⅲ)にて、全検査FIQ)・言語性検査(VIQ)共に90以上程度)
【利用期間】
1年以内(但し、必要に応じて延長可能な場合あり)

【プログラムの内容】

  • 病気の受容および特性理解
  • 自己理解(強みと弱み)
  • 職場での不適応理由の分析
  • 具体的な解決策の検討と実践

【費用】

  • 各種保険をご利用いただけます
  • リワークプログラムの中で行うプログラムであるため、同プログラム費用に準じます

発達障害の方を対象とする
ピアサポートグループ
『Monthly Com’s』(マンスリー・コムズ)

【目的】

  • 自己の特性を理解し、日常生 活での工夫について考える
  • スタッフや発達障害を抱える仲 間とのコミュニケーションを通じて、自己理解を深める
  • 病気の特性に関連した悩みや 困りごとについて、グループで 共有し、その軽減を目指す
【対象者】
以下のいずれかに該当する方
  1. 当院の発達障害専門外来を受診され、コミュニケーションや職業生活における悩みを抱えている方
  2. 当院のリワークプログラムを終了された方のうち、SSR(Social Skill Renovation)プログラムを 受けた方
【開催日】
土曜日午後 月1回開催

【プログラムの内容】

  • 発達障害の特徴に関する学習
  • 自己の特性に対する理解を深めるワーク
  • コミュニケーション上の工夫、生活上の工夫に関する意見交換
  • 日常生活における困りごとや対処方法に関する共有と意見交換

【費用】

  • 各種保険をご利用いただけます
  • 1割負担の場合:¥470程度
  • 3割負担の場合:¥1,420程度
  • 土曜フォローアップに参加中の方は、同プログラム費用に準じます
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発達障害の方のご家族・ご友人を対象とする勉強会/交流会
『Monthly Com’s(マンスリー・コムズ)サポート』

【対象者】
当院の発達障害専門外来をご利用中の患者様のご家族・ご友人
(注)患者様ご本人は本プログラムの対象外です
【開催日】
2018年6月2日(土)14:00~16:00 於 メディカルケア虎ノ門-NEXT-(MGビル4階)
2018年10月6日(土)14:00~16:00 於 メディカルケア虎ノ門-NEXT-(MGビル4階)
【プログラムの内容】
各回とも
[前半]:発達障害全般について知っておいていただきたい知識やご本人への接し方等について、当院の発達障害担当スタッフからご説明
[後半]:ご家族・ご友人同士での情報交換、意見交換
【費用】
各回、ご家族・ご友人 お1人につき¥2,000
【申込方法】
申込書(PDFファイル)をプリントアウトし
(1)外来受付に提出 (2)FAX (3)郵送 いずれかの方法で申し込みください。
  • 心療内科 / 精神科
  • 〒105-0001
  • 東京都港区虎ノ門1-16-16
    虎ノ門一丁目MGビル3階・4階
  • TEL: 03-5510-3898
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