- 2024/01/26
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うつ症状の裏に別の原因が隠れているケース 双極Ⅱ型障害診断には「軽躁」の確認が必要
他病院で「うつ病」と診断されたが、疑わしい行動が 大学卒業後、「コマーシャルを作りたい」という夢の実現のために大手広告代理店に入社したAさんでしたが、深夜残業に加えて、休日返上で働く激務の日々が続き、入社8年目に抑うつ状態が現れ、某クリニックで「う […]
双極性障害は、気分障害に分類される疾患の1つです。憂うつな気分になる、うつ状態だけがみられる病気を「うつ病」といいますが、このうつ状態に加え、気分が高揚し、爽快な気分で意欲が亢進する躁(そう)状態も現れ、これらを繰り返す、慢性の病気です。
双極性障害は、躁(そう)状態の程度によって2つに分類されます。
入院が必要になるほどの激しい状態を「躁状態」といいます。一方、明らかに気分が高揚していて普段より調子がよい程度の軽い躁状態を「軽躁状態」といいます。
うつ状態に加え、激しい躁状態が起こる双極性障害を「双極 I (いち型)型障害」と呼び、軽躁状態が起こる双極性障害を「双極二型(にがた)障害」と呼びます。 双極性障害は気分安定薬による薬物治療により、それまでと変わらない生活を送ることが十分に可能です。
しかし放置すると、再発し、それにより人間関係、社会的信用、仕事や家庭といった人生の基盤が大きく損なわれてしまう恐れがあります。
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診断が難しい双極Ⅱ型障害、誤った薬が処方されていることも 2003年に私が虎ノ門で精神科クリニックを開業した当初から、眠れない、食欲がない、気分が落ち込むといった「うつの症状」があって来院する患者さんは多くいました。 そのうちに、今度は患者さん達 […]
今回は「自分の体調の変化から、台風の到来を予知できる患者さん」が、患者さんにしか分からない体調変化から、治療方法を変えたケースです。 まだ台風が遠く離れている段階から台風到来を予知 皆さんの中にも「台風が近づいてくると体調に影響がある」という経験 […]
主治医は、患者さんのどこを診て診断し、治療しているか? 主治医の頭の中を紹介します さて、皆さんは精神科クリニックの診察室で、目の前にいる医者が、自分の症状や、伝えた内容のどういうところ、どういう点に着目して、病状や体調を診断して治療を行っているか […]
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