- 2024/04/30
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大人の発達障害、会社に理解と配慮をしてもらうには
大人の発達障害と診断するには、幼少期から現在に至るまでの詳細な情報を得ることに加え、各種の心理検査や知能検査、記憶検査等も踏まえた多角的な評価が不可欠であり、多くの時間を必要とします。そのため、正確に診断することが難しいのが最大の課題と言ってもよい […]
2013年に定められたアメリカ精神医学会の分類である「DSM-5」で取り上げられた病名です。従来の診断基準「DSM-4TR」のカテゴリーである広汎性発達障害(PDD)とほぼ同じ群を指しており、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障害が含まれます。
症状の強さに従って、いくつかに分類されますが、本質的には同じ障害単位だと考えられています(スペクトラムとは「連続体」の意味です)。典型的には、相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。
自閉症スペクトラム障害の人は、最近では約100人に1~2人存在すると報告されています。男性は女性より数倍多く、家族内に何人か存在することもあります。
発達年齢に見合わない多動‐衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、12歳までに現れます。学童期の子どもには3~7%存在し、男性は女性より数倍多いと報告されています。
男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。
大人の発達障害について詳しく知りたい方は五十嵐良雄医師が日経グッデイで連載中の記事をご覧ください。
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