大人の発達障害外来

大人の発達障害外来

大人の発達障害外来 大人の発達障害外来 大人の発達障害外来

 2013年に開始した当院の「大人の発達障害外来」は、2024年春までの10年間に全国より2000人以上の患者様が来院されました。大人の発達障害は、当院の専門外来開始時よりも、現在は広く一般社会にも良く知られるところとなり、発達障害の診断を希望する患者様は増加傾向にあります。

 しかし、発達障害の正確な診断には、幼少期から現在に至るまでの詳細な聴取に加え、各種の心理検査や知能検査、記憶検査等も踏まえた多角的な評価が不可欠であり、多くの時間が必要となります。また、大人の発達障害では、気分障害や不安障害等の二次障害を併存することが多く、それらの二次障害を主訴として受診に至る場合には、症状の背景にある発達障害が見逃されてしまうケースも少なくありません。
 
 当院は、大人の発達障害に精通した精神科医師の診察の他、複数の詳細かつ多角的な検査を組み合わせ、公認心理師や看護師によるインテーク面接とこれらの検査結果をもとに、治療につなげていきます。そして、当院の大人の発達障害の方に対する治療の大きな特徴は、診断後のリハビリテーションにあります。発達障害では正確な診断を受けることは大切ですが、それだけでは就労や生活上の困りごとを改善することは出来ません。発達障害に対する正しい知識に加え、自分の得手不得手を学び、コミュニケーションの練習をするなどのリハビリテーションはとても有効です。こうした リハビリテーション個別カウンセリング につきましては、診療の際にご案内させていただきます。

1.事前に必ずご確認頂くこと

  • 1 対象となる患者様
    以下の両方に該当する方
    ・就労経験のある20歳以上の方
    ・これまでに自閉スペクトラム症等の診断を受けたことがない方
  • 2 当院は、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)を中心に検査、診断をしています。 限局性学習症(SLD)の診断は、専門の認知能力検査をしていないため行っておりません。
  • 3 大人の発達障害外来の医師による初診は、選定療養による予約制となり、初診時のみ予約料として¥12,100をお支払い頂きます。
  • 4 診察および検査の予約の変更は、2回を限度とさせて頂きます。

2.大人の発達障害外来の診察と検査の流れ

  • STEP.01予約日の確認

     ・予約日を決めさせていただいております。
     ・予約日はHOME画面のお知らせにてご案内します。

  • STEP.02初診の電話予約

    大人の発達障害予約日時になりましたら、以下の電話で初診の予約をお取りください。メール等では予約受付をしておりません。

    予約電話時に、確認事項などの質問とご案内をいくつかさせて頂きます。大人の発達障害外来の診察と検査の流れ、時間と費用等の全てにご了承いただいた方のみ、初診予約をお受けしています。

  • STEP.03初診日

    医師の診察と質問紙による心理検査(5種類)を実施します。

    初診日時平日の日中のみ
    実施場所メディカルケア大手町
    (交通アクセス)
    所要時間約60〜90分
    費用保険診療料金+予約料 ¥12,100

    (大人の発達障害外来の医師のよる初診は選定療養による予約制となり、初診時のみ予約料として¥12,100をお支払い頂きます。)
    ※初診時の医師の指示により、必要に応じてStep 4, 5, 6の検査をお受け頂きます。その他、症状に応じて、当院の一般外来で実施する検査をお受け頂くことがあります。

  • STEP.04知能機能の評価(WAIS-IV)

    公認心理師による検査を実施します。

    検査日時平日の日中のみ
    実施場所メディカルケア大手町
    (交通アクセス)
    所要時間約180分
    費用¥17,600
  • STEP.05発達・行動症状についての評価
    (PARS-TRおよび公認心理師による面接)

    公認心理師による検査を実施します。
    幼少期からの生育歴をお聞きするため、ご家族とご来院下さい
    (ご本人のみでも可)。

    検査日時平日の日中のみ
    実施場所メディカルケア大手町
    (交通アクセス)
    所要時間約60〜90分
    費用¥12,100
  • STEP.06認知機能の評価(WMS-R)

    公認心理師による検査を実施します。

    検査日時平日の日中のみ
    実施場所メディカルケア大手町
    (交通アクセス)
    所要時間約45〜60分
    費用¥8,800
  • 月刊スピリッツにて連載中のカレー沢薫先生の「なおりはしないが、ましになる」で
    当院の心理検査の様子が紹介されています。

3.初診時にお持ち頂くもの

  • 1 保険証(マイナ保険証)

  • 2 大人の発達障害外来問診票(PDFファイル)

    印刷してご記入の上、初診日にお持ち下さい。
  • 3 これまでの主治医または産業医からの紹介状(可能な限りお持ち下さい)

    必要に応じてダウンロードしてお使い下さい。

    診療情報提供書(PDFファイル)

  • 4 お薬手帳

  • 5 自立支援医療制度受給者票

    (現在、自立支援医療制度を利用中の方で、当院で利用を希望される方は、医療機関の変更手続をしてお持ち下さい)

4.大人の発達障害の患者様を
対象とした
リハビリテーション
『Monthly Com’s』(マンスリー・コムズ)

  • 目的

    ・自己の特性を理解し、日常生活での工夫について考える
    ・スタッフや発達障害を抱える仲間とのコミュニケーションを通じて、自己理解を深める
    ・病気の特性に関連した悩みや困りごとについて、グループで共有し、その軽減を目指す

    対象者

    当院の大人の発達障害専門外来を受診され、担当医より指示が出た方

    開催日

    土曜日午後 月1回開催

    実施場所

    メディカルケア虎ノ門(交通アクセス)
    ※開催場所はメディカルケア虎ノ門となりますのでご注意ください

    プログラムの内容

    ・発達障害の特徴に関する学習
    ・自己の特性に対する理解を深めるワーク
    ・コミュニケーション上の工夫、生活上の工夫に関する意見交換
    ・日常生活における困りごとや対処方法に関する共有と意見交換

    費用

    ・各種保険をご利用いただけます
    ・1割負担の場合:初回¥690程度、2回目以降 ¥480程度
    ・3割負担の場合:初回¥2,070程度、2回目以降 ¥1,430程度
    ・土曜フォローアップに参加中の方は、同プログラム費用に準じます

    ※月刊!スピリッツに連載中の漫画「なおりはしないがましになる」でマンスリーコムズについて紹介されています

  • 大人の発達障害の方のご家族・ご友人を
    対象とする勉強会/交流会
    『Monthly Com’s(マンスリー・コムズ)サポート』

    対象者

    当院の発達障害専門外来をご利用中の患者様のご家族・ご友人
    (注)患者様ご本人は本プログラムの対象外です

    開催日

    2024年 8月24日(土)14:00~16:00
        10月5日(土)14:00~16:00

    実施場所

    メディカルケア虎ノ門(交通アクセス)
    ※開催場所はメディカルケア虎ノ門となりますのでご注意ください

    プログラムの内容

    各回とも
    [前半]:発達障害全般について知っておいていただきたい知識やご本人への接し方等について、当院の発達障害担当スタッフからご説明
    [後半]:ご家族・ご友人同士での情報交換、意見交換

    費用

    各回、ご家族・ご友人 お1人につき¥2,200

    申込方法

    申込書(PDFファイル)をプリントアウトし
    (1)メディカルケア大手町外来受付に提出 
    (2)FAX 
    (3)郵送
    いずれかの方法で申し込みください。

5.発達障害のおもな
傾向や特徴

 当院では一定以上の就業能力を有しているものの、発達障害の特性により、職場で不適応となり、 二次障害として(あるいは併発として)気分障害や不安障害の症状を呈し、 就労上、困りごとをお持ちの成人の発達障害の方を主な対象として診療いたします。


発達障害のおもな傾向
  • ・相手の気持ちがわからない(仲の良い友人が作れない、少ない)

  • ・コミュニケーションが苦手である(言葉の意味を取り違える、文字通り捉えがち)

  • ・考え方が柔軟でない(暗黙の了解がわからない、融通がきかない)

  • ・独特の思考・行動様式(特定なことにのみ興味を持つ)

  • ・注意が持続しない(特定なものにだけ注意が向かう)

  • ・感覚の感受性が特別である(音や臭い、痛み等の感覚に関して、敏感だったり鈍感だったりする)

  • ・衝撃性が高い(自己抑制が苦手)

自閉スペクトラム症(ASD)注意欠如多動性障害(ADHD)
  • ・社会性の問題

    他人への関心が乏しい、人との関わりや人の気持ちを理解するのが苦手、表情が乏しいなど
  • ・コミュニケーションの問題

    冗談や比喩が理解できない、話し言葉が独特、他者と会話が成り立ちにくい、場や表情を読むのが苦手など
  • ・想像力の問題

    抽象的な事柄をイメージしたり理解するのが困難
  • ・その他の特有な症状

    音や臭い、痛みなどの感覚が過敏あるいは鈍感。計算力や記憶力など特異な能力が突出するなど、アンバランス
  • ・不注意

    集中して話が聞けない、金銭管理ができない、約束や物を忘れてしまう、ケアレスミスが多いなど
  • ・多動性

    お喋りが止まらない、自分のことばかり喋る、落ちつかない、身体の一部を動かすなど
  • ・衝動性

    不用意な発言をする、思いつきをすぐに言動に移す、衝動買いをする、些細なことで叱責するなど
プライバシーポリシー
© All Rights Reserved. メディカルケア大手町・虎ノ門